黒字倒産
2014-09-16
今回は黒字倒産について、説明したいと思います。
黒字倒産とは何でしょうか?黒字倒産とは利益が出ているのに、資金が足りなくなり、事業の継続ができず、会社が倒産することを言います。ではどうしてこのようなことが、起きてしまうのでしょうか?まず黒字倒産がおきる原因を紹介します。
① 黒字倒産が起こる原因
黒字倒産が起こる原因は、大きくわけて3つあります
1つ目は、売り上げ代金の回収よりも、仕入れ代金の支払いが先に来た場合です。
2つ目は借り入れを行ったが、売り上げが想定を下回ってしまい、返済資金が足りなくなってしまった場合です。
3つ目は大口の取引先の倒産により、運転資金が足りなくなってしまった場合です。
② 黒字倒産を防止するための対策
ではこのような黒字倒産を防ぐためには、どのようなことに気をつければよいでしょうか?対策を3つ紹介します。
1つ目は会社の資金繰りを把握することです。
いつどれくらいの資金が、会社に必要になるかを早めに把握し、資金が足りなくならないように、借り入れなどで早めに手当てをしておくことで、黒字倒産を防ぐことができます。
2つ目は複数の金融機関と取引をすることです。1つの金融機関だけですと、貸し渋りがあった時などに、即時な資金繰りに困ることになります。
3つ目は手元流動性をチェックすることです。
資金の安定性をチェックする指標として、手元流動性というものがあります。
手元流動性は
現金預金+現金化できる資産⁽有価証券等)÷月商
という計算で求めることができます。
通常の会社ですと、手元流動性が2か月くらい確保されていると、安心です。
以上のようなことに気をつけて黒字倒産を防ぎましょう。