ダイレクト納付について
2022-01-12
e-Tax(国税電子申告・納税システム)による申告書等を提出した後、
納税者ご自身名義の預金口座から即時又は指定した期日に、
口座引落しにより国税を電子納付する手続きのことです。
【1】メリット
(1)税務署や銀行に出向くことなく、自宅や職場等から納付が可能となります。
(2)納付にインターネットバンキングの契約は不要です。
(3)即時または納付日を指定して納付手続きが可能です。
【2】注意事項
(1)領収書は発行されません。
(2)翌年の確定申告用の納付書は送付されてきません。
(3)事前に各収納機関(金融機関)所定の利用届出書等を
所轄の税務署へ提出しなければなりません。
【3】利用開始までの流れ
(1)事前準備
①e-Taxの利用開始手続き&納税用確認番号等の登録(e-Tax)
②ダイレクト納付届出書の提出(所轄する税務署あて)
③ダイレクト納付利用可能のお知らせの確認(e-Tax)
(2)利用開始手続き
各収納機関(金融機関)所定の利用届出書等を
所轄の税務署へ提出しなければなりません。
提出後、利用開始まで20日程度を要します。
【4】対象税目
【国税庁の以下の税目】
源泉所得税、消費税及地方消費税、申告所得税、相続税、贈与税、
酒税、揮発油税及地方揮発油税、印紙税、国際観光旅客税、
石油ガス税、源泉所得税及復興特別所得税、申告所得税及復興特別所得税、
法人税、地方法人税、復興特別法人税
【5】その他の確認事項
(1)納期限当日に申告等データを送信した場合は、
納付日を指定して納付することはできません。
(2)納付状況の確認
納付手続完了後、「ダイレクト納付完了通知」がメッセージボックスに格納されます。
納付できなかった場合、残高不足等の「ダイレクト納付エラー通知」
が格納されますので、必ず納付状況(エラー情報)の確認をお願いします。
事前残高の確認は必須です。
【6】電子納税の利用可能時間
ダイレクト納付(即時納付)についてはe-Taxの利用可能時間で、かつ、
納税手続を行う金融機関のシステムが稼動している時間となりますので、
あらかじめご利用の金融機関へ確認してください。
e-Taxの利用可能時間については、原則下記となります。
(1)月曜日~金曜日(休祝日及び12月29日~1月3日を除きます。)
24時間
休祝日の翌稼働日は8時30分から利用開始します。
(2)毎月の最終土曜日及び翌日の日曜日
(休祝日及び12月29日~1月3日を除きます。)
8時30分~24時
【7】電子納税の手数料
電子納税では、利用者がe-Taxからのダイレクト納付による納付指図を行うと、
金融機関が利用者の方の預貯金を国庫金勘定に振り替えることになります。
現在の納付書による納税と同様、振替のための手数料は必要ありません。
ただし、インターネットバンキングやATM等の利用に当たり、
利用のための手数料が必要となる場合もあるため、
その点は、あらかじめ利用する金融機関にご確認ください
【8】eLTAX・地方税ダイレクト納付
基本的に国税の場合と同じです。
2019年10月以降地方税もダイレクト納付に対応しています。
当事務所でも2021年位から国税・地方税共にダイレクト納付する方が
徐々に増えてきました。
コロナの影響により金融機関に出向くことに不安を抱く方も
多いと思います。順次利用を検討しましょう。
山口会計 山口