国税納税方法の色々(令和7年1月現在)
2025-02-03
税務署・銀行での現金納付しかできなかった
納税手続きについて様々な方法を選択できるようになっています。
簡単に確認してみましょう。
【1】振替納税
納税者ご自身名義の預貯金口座から、国税庁が定める振替日に、
口座引落しを行い納付する方法です。
(1)手続
納期限までにe-Tax又は書面により預貯金口座振替依頼書を提出する必要があります。
(2)対象税目
3月に手続する個人の確定申告関係、
つまり個人事業者の所得税や消費税及び地方消費税のみ利用できます。
贈与税は振替納税に対応していません。
(3)注意点
インターネット専用銀行等の一部金融機関及びインターネット支店等
の一部店舗では振替納税が利用できません。
振替納税の利用可否は、事前に金融機関へご確認ください。
【2】ダイレクト納付(e-Taxによる口座振替)
事前にe-Taxの開始手続を行った上で、
税務署にダイレクト方式電子納税依頼書を提出することで、
納税者ご自身名義の預貯金口座から、
即時又は指定した期日に口座引落しを行い納付する方法です。
(1)手続
ダイレクト方式電子納税依頼書はe-Tax又は書面で提出します。
ダイレクト納付が可能となるまで、e-Tax提出であれば1週間程度、
書面提出であれば1か月程度かかります。
(2)対象税目
全ての税目
ただし、送信データによりご利用できない税目があります。
詳しくは、ダイレクト納付による納税手続(e-Taxホームページ)を確認下さい。
(3)注意点
農業協同組合、漁業協同組合及びインターネット専業銀行(一部除く)
については、現在、ダイレクト納付を利用することができません。
【3】インターネットバンキング等
インターネットバンキングやATMから納付する方法です。
(1)手続
事前にe-Taxの利用開始手続を行った上で、
次のいずれかの手続を行う必要があります。
① e-Taxに納付情報を登録することで発行される納付区分番号を使用し、電子納税する(登録方式)。
② 納付区分番号に相当する番号(納付目的コード)をご自身で入力し、電子納税する(入力方式)。
(2)対象税目
全ての税目
ただし、納付手続方法によりご利用できない税目があります。
詳しくは、電子納税の詳細(e-Taxホームページ)をご確認下さい。
(3)注意点
①利用可能な金融機関及び利用可能額
「ペイジーが使える金融機関」をご確認ください。
②利用可能時間
e-Taxの利用可能時間内で、かつ、ご利用される金融機関のシステムが稼働している時間
【4】クレジットカード納付(事前手続きはありません)
インターネットを利用して「国税クレジットカードお支払いサイト」から納付する方法です。
(1)対象税目
全ての税目
ただし、下記の税目については、「国税クレジットカードお支払サイト」から
直接手続を行うことができません。
「源泉所得税及び復興特別所得税」、 「印紙税」や「登録免許税」
(2)注意点
①利用可能額
1度の手続につき、1,000万円未満、かつ、
ご利用になるクレジットカードの決済可能額以下の金額(決済手数料含む)
②利用可能時間
24時間(メンテナンス作業等でご利用できない時間が生じる場合があります。)
なお、e-Taxからアクセスする場合は、e-Taxの利用可能時間に限ります。
③決済手数料
納付税額に応じた決済手数料がかかります。
参考までに決済手数料は、国の収入になるものではありません。
【5】スマホアプリ納付(事前手続きはありません)
インターネットを利用して「国税スマートフォン決済専用サイト」から、
スマホアプリ決済を利用して納付する方法です。
(1)対象税目
全ての税目が納付可能です。ただし、印紙を貼り付けて納付する場合等、
ご利用ができない税目があります。
(2)注意点
① 納付できる金額は30万円以下となります。
② 事前にPay払いの残高のチャージが必要です。
【6】コンビニ納付(QRコード)・事前手続きはありません
国税庁ホームページで提供する作成システムから、
納付に必要な情報をQRコードとして作成(印刷)し、
コンビニエンスストアで納付する方法です。
(1)対象税目
全ての税目が納付可能です。
ただし、所得税徴収高計算書により源泉所得税を納付する場合等、
ご利用ができない税目があります。
(2)注意点
① 納付できる金額は30万円以下となります。
② 利用可能なコンビニエンスストア
ローソン、ナチュラルローソン、ミニストップ(いずれも「Loppi」端末設置店舗のみ)
ファミリーマート(「マルチコピー機」端末設置店舗のみ)
【7】現金で納付する方法
現金に納付書を添えて、納期限までに金融機関(日本銀行歳入代理店)
又は所轄税務署で納付する方法です。
(1)対象税目
全ての税目が納付可能です。
利用可能額に制限はありません。
(2)注意点
利用可能時間については利用される金融機関にお問い合わせ下さい。
また支店によっては納税手続きができない場合もあります。
こちらも事前に金融機関にお問い合わせ下さい。
納付方法は様々ありますが、銀行窓口以外の場合は領収書は発行されません。
また金額の上限が設定されている場合もあります。
納期限間際に手続するのではなく
余裕をもって申告・納付しましょう。
山口会計 山口