法人のメリット
2019-10-21
起業には、法人と個人事業との2パターンがあります。
今回は、法人で起業する主なメリットを書いていきたいと思います。
①社会的信用力の向上
個人事業者よりも法人のほうが、社会的な信用度は圧倒的に高くなります。
取引相手からより高い信用が得られ、金融機関からの融資も受けやすく、また人材採用の面等においても有利であると言えます。
②経営者とその家族に給与を支払うことができる
役員報酬及び給与・賞与を法人の経費にすることが出来るうえ、経営者自身に関しては給与所得控除を差し引くこともでき、使い方によっては大きな節税効果につながります。
個人事業主の場合でも家族に対して給与を支払うことはできますが、青色申告や給与に関する事前届出が必要であり、制約が多くなっています。
③生命保険料を会社の経費にすることができる
契約者=法人、被保険者=経営者とすることにより、法人が支払った保険料のうち一定割合を会社の経費にできます。個人事業主の生命保険料控除のような上限額を設けた規定はありません。(保険の加入状況や種類によって異なりますが、個人でいくら多くの保険料を支払っていても、生命保険料控除は最高でも12万円のみです。なお、契約時期によっては、最高額が10万円になる場合もあります。)
④役員社宅の設定
役員の居住用自宅を会社名義で借りることにより、家賃の半分程度を会社経費にすることができます。
⑤繰越控除の期間
法人にすれば、基本的に赤字を10年間繰り越すことが出来ます。個人事業主の場合、基本は3年間であり、その差は歴然です。
以上が主なメリットです。
もちろん、メリットがあればデメリットもあるのが世の常。
法人化に当たっては慎重かつ総合的な判断が求められます。