資金調達の種類④~出資~
2019-09-24
前回は借入についてお話ししました。
今回は、「資金調達の種類」のうち、「出資」についてお話ししていきたいと思います。
①出資とは
出資とは、その企業にお金を投資することを言います。自己資金も実は出資の範囲ですが、ここでは他者から投資してもらうことを差すことにします。
出資を他者からしてもらった場合、その他者はその企業に対して意見を言う権利が発生します。
②出資のメリット
他者のお金ですが、会社側では資本金となり、返済の必要がありません。
③出資のデメリット
ベンチャーキャピタル等完全な第三者からの出資となると、抜きんでた魅力と説得力がないと出資してもらうのは難しいでしょう。
また、出資してもらえたとしても第三者が大株主又は社外取締役となる場合があり、自分の思うように会社を動かせなくなる可能性があります。
④出資の種類
・親類・友人等
・ベンチャーキャピタル・エンジェル・クラウドファウンディング等第三者
・ベンチャーキャピタル・エンジェル・クラウドファウンディング等第三者
⑤出資を受ける際の注意点
法人の場合、出資をしてもらうと株式を発行することになります。この株式1株につき1つの議決権が発生し、議決権が多ければ多いほど発言力が増します。経営者ではない第三者に多くの議決権が渡らないよう2/3以上は経営者が保有しておかないと完全な支配権はとれません。
また、第三者の出資の場合は、配当等を出したりし、株主に配慮する必要があります。
次回は、補助金についてお話ししたいと思います。