起業コラム

財務諸表によって何ができるか?

2014-05-26

 今回は経理を行うことで、作成される財務諸表によってどのようなことができるかを説明したいと思います。
財務諸表を利用することによって、

①比較を行うことができる

②重要な指標を確認し会社の状況を確認できる。

という2つの大きなメリットがあります。

①比較を行うことができる
 財務諸表を作成することよって前年、前月、予算などの数値と現在の財務諸表の数値を比較することができるようになります。

仮に以下の表のような会社があったとします。

ある会社の二年間の売上成績の結果です。
これらの結果からも様々なものが見えてきます。仮に現在2014年2月の業務が終了したところと仮定してみます。
 まずは前年比を見ることができます。

前年の売上高との比較により、1年前の経営状況との比較を行うことができます。


上記の会社は前年の2月の売上が120万円だったのに対し本年の2月の売上は150万に増加しています。

そのことにより、今月の売上の増加は客数の増加なのか等を分析するきっかけとなります。
 次に前月比をみることができます。

前月1月の売上が120万円でした。今月2月の売り上げは150万円なので売り上げは前月に比べ上がったことになります。
前月に自分の店舗の近くに競合店ができた場合など前月との比較を行うことはとても重要です。
 次に予算比を見ることができます。

今年の初めに前年の年間売上が1340万だったので今年は売上1440万円を達成するという目標を立てたとします。
そうなると月の売上目標は単純計算で120万という予算がでます。

ですから前月1月は120万円、今月2月の売上は150万円なので予算目標は順調に達成されていることになります。


②重要な指標を確認し会社の状況を確認できる
 次に財務諸表を作成することにより会社の状況を簡単に分析することができます。
財務諸表の中で重要な書類である貸借対照表、損益計算書を利用することにより流動比率、自己資本比率、手元流動性といった安全性を見る指標や、売上総利益率、営業利益率、総資産回転率といった収益性を見る指標を確認することができます。

 貸借対照表、損益計算書とは何か、分析指標についてはまた次回以降説明していきたいとおもいます。

 

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