「丁寧な力」は必ず自分を助けてくれる~『丁寧を武器にする』を読んで
2013-02-26
週に1回は本屋をウロウロする習性のある私ですが、
書棚にあった『丁寧』という言葉にひかれて手に取ったのがこの本です。
著者の小山進さんは、初出場で世界コンクール「クラブ・デ・クロクール・ド・ショコラ」
最高位を獲得した世界的パティシエ。
特に目玉商品である小山ロールは、
兵庫県の三田という地方都市の街はずれにある本店でしか買えないにもかかわらず、
売れるときにはなんと1日1600本も売れるのだそうです。
そんな小山進さんの仕事の礎となっているのが「丁寧な力」。
この「丁寧な力」は、どんなジャンルの仕事であっても
重要な基礎力なのだそうです。
特に「自分がやるからには」という考え方が印象に残りました。
“自分がやるからには誰よりも相手を楽しませる”
“自分がやるからには誰よりも分かりやすく”
どんなことにも応用がきくと思いますが、
「自分がやるからには」を追求することが、
価値を高めるということなのかと気づかされました。
そして、そのために必要なのは、1つ1つのことを丁寧に深く掘り下げるということ。
どうしたら相手が喜ぶのか、どうしたら相手のためになるのかを
徹底的に考え抜くことで、そこにストーリーが生まれます。
そのストーリーを商品にこめて伝えることで、共感を生みます。
小山進さんの言葉はシンプルですが、心にグサリと突き刺さるものばかり。
私は、こういう本を読むときは、良かったフレーズをevernoteにメモをしながら読むのですが、
メモした量がおそらく過去最高でした!
特に若いビジネスマンの方にはオススメの本ですが、
他社との差別化に悩んでおられる社長さんにも、
色々なヒントが隠されているのではないかと思います。
小山進さんの想いのこもった小山ロール、
是非一度三田の本店で味わってみたいものだと思いました。
山口会計 神庭