『決算書を眺めて自社の借入能力がパッと分かる≪個人的≫3つの目安~part①』
2013-06-27
今ある借入金を返していけるのか?
今後いくらぐらいなら借りられるのか?
借入金に対する社長さんの不安は底をつきません。
そこで、『決算書を眺めて自社の借入能力がパッと分かる≪個人的≫3つの目安』を
ご紹介したいと思います。
ご紹介しようと思うのは、
①債務償還年数
②年間の粗利益
③経常運転資金
の3つの目安です。
借入能力を測る指標は様々なサイトや本でたくさんのものが紹介されていますし、
とても大事な視点のものもあるのですが、その中でも、
「複雑な計算を必要としない」
「あくまでパッと分かる」
「個人的にも分かりやすい(腑に落ちる)」
ものに絞ってご紹介したいと思います。
※3つを1回の記事にまとめようとすると長くなりそうなので、
1つずつ3回に分けて書きたいと思います。
読んでいただける方は、まったりとお付き合いくださいm(__)m
債務償還年数
今回は債務償還年数のお話です。
ひとことで言いますと、今の借入金をあと何年で返すことが出来るのか?を計算する指標です。
一般的には、
で計算します。
税金を支払った後の1年間の利益から大雑把な返済原資を算出し、
これで借入金残高を割ることで残り何年で返済ができるかを計算します。
減価償却費を足すのは、過去に支出は済ませていて今回お金を支払っていない経費だからです。
一般的には10年以内に抑えたいと言われている数値です。
しかし、実際には、特に小規模な企業では、ちょっとした要因が業績にダイレクトに影響しますし、
税負担的な側面から利益を抑えるように役員報酬を設定していたりしますので、
比較的長めの数値が出てくる傾向にあります。
ただ、それでも15年以内には抑えたい数値であります。
神庭