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システム『D』

2013-07-29

街角の露天商や歩き売り、屋台などいったいどこからやってきて、そしてどれだけ売り上げているのか中々つかめない商売。

日本ではお祭りが主な市場?と個人的に思ってしまうが、世界各国、、、特に発展途上国などでは経済成長が著しい『見えない』市場となっている。

                   なぜ見えないのか?  

税金をおさめておらず、登記や許可証等を持っていない非合法の経済。ブラックマーケットとは違い、国家の網をくぐりぬけて営まれる商売(銃やドラッグなど直接的な犯罪は含まず)。Neuwirthさんの記事より  
※ちなみに『見えない経済圏』が彼の著書です。

アジア諸国を旅した際に、『一体この屋台や露天商たちはどこからきて、そしてこれはどっから仕入れたんだ?』  『これって絶対に許可なく商売をしてるんじゃないか』
と毎回疑問に思っていました。それが巨大な市場になっているとは知らずに、、、

このような市場は世界規模で見ると年間10兆ドル、GDPなら世界2位の規模であり、このような市場で働く人々は世界人口の約半分におよぶそうです

         
そして
この市場はシステムDと呼ばれています。

Dとはデブルイヤールから命名しているようですが、自立経済の意味を持つようです。


        このような御商売を皆さんはどのように感じるでしょうか?

一生懸命働く日本人の目には『悪いイメージ』しか思い浮かばないかもしれません。ましてや税金を納めてない、、、許可を取ってないなどもってのほかだと思うかもしれません。

上記の著書にもありますが、彼らは自分達を犯罪者とは思っておらず、生活をするために必要なまっとうな商売であると考えているようです。

日本とは経済事情が全く違うため、簡単に比較することは出来ませんし、日本と世界は比較するもんじゃない
と思うかもしれません。

ただ、僕がなによりシステムDが素晴らしいと思ったことは法の穴を抜けてる商売かもしれないが、その中でどうやったら商売がなりたつのか、どうしたら儲けることが出来るのかということを生きるために必死に考えて、そして新たなビジネスを始めている根性だと思いました。

規制されてはつぶされ、そしてまたビジネスとして産み出されるとてつもなく早いサイクルは、法や規制がしっかり整っている先進国では見ることが出来ないかもしれないと私は思います。

そして驚くことに世界中の名だたる企業がこのシステムD向けにビジネスをしており、システムDに向けて商品やサービスを提供する方が『稼げる』と判断しているようです。 

今後システムD市場は全人口の半分以上になると予想されています。 非合法とされて悪のイメージが真っ先に立ちそうな『システムD』。

だけど、世界レベルで見ればシステムDが当たり前であり、もしかしたら今自分達が持っている物の中にもシステムDからやってきたモノがあるかもしれません

山口会計
しむら

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