チップとディナー
2012-09-02
日本にはチップと言う習慣はありませんが、ゴルフのキャディーさんに
心付けとして渡したり、旅館の部屋出し食事の時に仲居さんに渡したり
しますが、最近はこれもなくなりつつあります。
一方、アメリカをはじめとする多くの国ではチップを渡す習慣があります。
タクシー、レストランそしてホテルポーター、ホテルベッドにメイドさんの
為に置いたりします。
同じチップでも前者と後者とは若干意味合いが異なります。
前者は会計の10%~20%後者は1ドル~2ドルと金額が大きく違いますし、
運転手さんやウェイトレさんスは給与の一部になっていて、
その分基本給が低く抑えられています。
メイドさんは心づけに近いと思います。
勿論サービスの度合いや満足度によって納得がいかなければ、
あえて渡さないことも出来ますが、通常は渡します。
日本人がチップのある国に旅行すると悩みます。「マナーを知らない」と
思われたくない為、過剰に渡しすぎたり、逆に忘れたりします。
そんな煩わしさから逃れる為に、マクドナルドはじめとするチップの
いらないファストフード店を頻繁に利用する羽目になってしまいます。
勇気を出して、レストランに入ってチップを渡して食べますが、
ホテルビュッフェスタイルのディナーの時にはちょっと悩みます。
ウェイトレスさんは料理を運ばず、時々汚れた皿を引き上げ、
会計をするとレシートに『15%~20%のチップをお願いします』と
書かれています。
仕事柄ウェイトレスさんの収入に目がゆきます
例えば
担当テーブル5卓 合計20人 食事代1人4,000円 合計80,000円
チップ代が約12,000円にもなり、1時間~1時間30分で入れ替ったり
するとその何倍?想像しただけで高額になります。
アメリカの場合、基本的に全員確定申告です。
基本給の部分は雇用主から給与明細が発行されると思いますが、
アバウトなチップ収入の部分は本人にしか分かりません。
ちゃんと申告しているのでしょうか?
日本以上に多国籍、不法移民が多いアメリカでは間接税である
消費税で漏れなく徴収することが効果的です。
日本も2014年4月1日から8%、2015年10月1日から10%になりますが、
きちんと給与源泉徴収されている給与所得者は、上がった分さらに納税額が
増えます。
私はチップのない国日本は合理的に思えますが、ある国に行ったらその国の
文化、習慣を尊重したいと思います。
オーストラリアに行ったら『豪に入れば豪に従え』でチップは渡しません。
因みに日本以外でチップのない国は
中国/韓国/シンガポール/ベトナム/マレーシア/インドネシア/
オーストラリア/ニュージーランド/フィンランド/スウェーデン
です。
山口会計 長島