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総勢15名!税務・会計の専門家たちが、業界の最新情報や所員の日常について綴っていきます

マグロ船仕事術

2012-08-04

私はテレビでマグロ一本釣り漁師のドキュメンタリーが好きでよく視ます。
 
本州最北端青森県大間町で魚船を操り一本釣りをする漁師に密着して放送
するというものです。
釣れる人とそうでない人にスポットを当て、その人生と重ねていきます。
なによりその差は歴然と収入に跳ね返ってきて興味深いからです。
 
今回私が紹介する本は一本釣りではなく、網引きで獲る延縄(はえなわ)
漁の漁船です。

 
マグロ船仕事術 斉藤正明著
 
筆者がなぜこの本を書くことなったかと言うと
水産食品に関する技術者をしていて、上司の思いつきでマグロ船に
乗せられてしまった体験談です。
 
漁師たちは40日以上も陸に戻らず、男9人が狭い船上で共同生活をし
1日17時間ぶっとうしで働いても、まったくマグロが捕れない日もある
という過酷な環境で仕事をしています。
 
そんな過酷な環境でも漁師たちは哲学を持ち、ストレスを溜めることなく、
前向きに働くコツを身につけています。
 
特に筆者は船長からマネジメントとリーダーシップの極意をを学んだこと
書かれています。
 
・マグロの船長はグイグイ引っ張るリーダーではなく皆の意見を吸い
 上げてまとめていく
・仕事が出来る船長は船員から尊敬されない 出来すぎると出来ない
 部下の気持ちがわからず、部下がやる気をなくしてしまう
・指示命令だけはなく部下の考え方や生き方に関心をもつ
・『人は指示どおりには動かない』というのを前提に、物事を進める
・海は人間思う通りには動かない マグロ船は目標管理をしない
 勿論事前の準備は怠りなくした上で
・部下に”期待しないこと”は、”期待すること”以上に大切
 
等々数え上げるときりがありません。
 
他人から見ると過酷そうに見えるマグロ船も皆仕事が楽しくなるよう
いい意味で自分をダマしています。
 
地上で日々暮らす我々にとって船上と言う別世界、それも過酷な
世界の筈が、何故か読み終わって凄く癒されました。
 
そこには大自然という人間には到底及ばない所で日々仕事する中で、
そこに畏敬・尊敬の念をもっているからだと思いました。
 
山口会計 長島
 
 
 
 
 
 
 

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