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メガネフレーム日本一の会社

2013-11-25

メガネフレーム日本一の会社
メガネ作りは200~250工程があり、金型、部品製造、研磨、組立、メッキ
それぞれ通常は分業制で、行われている。一貫生産はめずらしい。
1961年現会長が入社した当時はメガネの飾り鋲を作る下請会社だった。
部品作りから組立まで行う完成品メーカーになる。
13年ががりで目標を達成し、
1981年に業界をあっと言わせ、カラーのメタルフレーム製造を行う。
役員全員反対のなか、一人でドイツに行き1億円自費で支出購入し、
売上は2倍になり、会社日本一の足ががりになる。
シャルマンのフレームは軽く、フィット感があり、やわらかい、
耐久性があり、2万回フレームを開く試験がある。
 
どうして、完成品メーカーになろうと、したのか?
部品作りは受注生産ながら、安定した経営ができる。
ところが、メガネ業界全体の景気が悪くなると注文がなくなる。
見込み生産はできない。どんなメガネを完成品メーカーが作るのか
わからない時に自分勝手に作るわけにいかない。
経営の安定をはかるために、メーカーにチャレンジした。
当時としては、下請からの脱却は反主流派だった。
 
メガネの平均価格が15年あまりで、3割下がり、
国内フレームの95%生産する福井の鯖江市は、
中国との競争に敗れピーク時の半分に(現在約200社)
逆境のなかでも、どうして生き残ったのか?
圧倒的な付加価値、内側に曲がったフレーム、安さに負けない技術力
会長の言葉、
我々は「かけごこち」を追求する過程として、少し開発費をかけすぎたかもしれない。
だけど、それがいま実ってきたので結果的によかったのかな・・・・
常に問題意識を持って、その問題意識に対して行動を起こした。
この点だけには、自信がある。
問題意識と行動が幸運を呼び込む。
 
現在、軽いチタンの医療用の脳外科手術用ハサミを制作し
10gの重さ(スウェーデン製のステンレス製は20g)
医療器具では地元企業と連携して開発する。
医療分野はメガネに比べグローバル化しやすい製品
鯖江市は人口67,000人、車を使えば20分くらいで全部の工場に行ける範囲にある。
200工程ごとの専門家がいるわけだから、町全体が1つの工場と考えればいい。
断片的な技術の集団だから、横串を入れる会社が必要になる。
すこし、古い言い方ですが、
互助の精神、協力しながらやっていく。
医療器具の制作がこれから町を支えていく。
 
                                                 山口会計 北村

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