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総勢15名!税務・会計の専門家たちが、業界の最新情報や所員の日常について綴っていきます

会計ソフトを活用してみる

2014-07-31

『会計ソフトは使っているけど、入力後は会計事務所に渡してしまっているだけ』
という人がもしかしたら意外と多いかもしれないと、急に思いつきましたので、
今回は会計ソフトで入力したあと、活用できる表を紹介してみようと思います。
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例は、弥生会計を使います。(どのソフトでも同じものが必ずあります。)
これから、「残高試算表」を使って、現金のうごきを見てみようと思います。
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1.「残高試算表」を画面に出す。
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画面上部にある「ファイル・編集・設定・帳簿伝票・集計・・・・」
の中から「集計」を選び→続けて右側の▲に行き、「月次期間」を選びます。
(下図参照)
↓これが残高試算表です。↓

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2.「残高試算表」とは
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毎日入力している結果を一覧に表示しているものです。
中身は、「貸借対照表」タブと「損益計算書」タブに分かれます。

・「貸借対照表」の意味は下記ページを参照してください。
  簡単にいうと、今まで蓄積してきた財産とか、借金とか、開業から今までの儲けとかが
  わかるようになっているものです。
・「損益計算書」は、期間を区切って売上とか費用とか利益とかが一覧になっている
  ものです。
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3.「残高試算表」を使って現金の増減をみる。
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この表だけが突然出てくると、どこから何を見ていいのかチンプンカンプンですが、
一つの的に絞って見ていくとわかりやすくなります。
今日は現金の増減に的を絞ります。
まず、入力した「7月」をクリックします。
7月中の入力合計値が出てきます。
次に「貸借対照表」タブをクリックします。
表の中で「現金・預金合計」の欄を見ていきます。

この数字の中で
       ①一番左が前月の6月末時点の現金と預金の合計残高
       ②中央左が入ってきたお金、
       ③中央右が出て行ったお金
       ④そして、最後が7月末時点の現金と預金の合計残高
       です。
例でみると
①6月末 142,000
②増加  110,000
③減少  74,000
④7月末 178,000
となっていますので、増減は
①6月末142,000-④7月末178,000=36,000
となり、36,000円の増加ということがわかります。
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4.数字の利用方法一例
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数か月の現金の動きをみて、現金の増減予測を立ててみます。

5月・・136,000-105,000=増31,000
6月・・142,000-136,000=増  6,000
7月・・178,000-142,000=増36,000
となり、7月は増加率が良かったことがうかがえます。
また、今後売り上げがこの3カ月と同じくらいと想定すると
3か月で7万円くらい現金が増加していくことが予測できます。
この予測が立つと、
今後、8月以降の資金繰の予定を考えやすくなったりします。
ところで、もし現金の増減がマイナスだと要注意です。
毎月マイナスであればいつか0円になり元手がなくなり、営業活動が出来なくなるからです。
このように、毎月、増減がどうだったかを残高試算表をみて、毎月メモしていくこと
で色々と考えることが出来ます。
このほか、現金だけではなく「残高試算表」を使って色々と考えていくことができますが、
その方法は顧問税理士に聞いてみてください。
このように、入力しただけではわからなかったことが「残高試算表」を
利用することによって、わかるようになりますので、ぜひ一度ご覧ください。
山口会計 オカもと

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