小規模企業共済の契約者貸付けは、手続きの簡便さとスピーディーさが魅力!
2012-10-19
先日、私の担当している会社の社長さんから、
少しだけ会社のキャッシュに余裕を持たせたいというご相談がありました。
金額としては100万円程度。
それだけ口座に厚みを持たせれば、安心して仕事に励めるということでした。
そこで社長と相談して、小規模企業共済の契約者貸付を受けることにしました。
小規模企業共済とは、小規模企業の個人事業主または会社等の役員の方のための
いわば「経営者の退職金制度」で、
独立行政法人の中小企業基盤整備機構が運営している共済制度です。
この共済には、払込んだ掛金の範囲内で貸し付けを受けられる
「契約者貸付制度」があります。
この貸付制度、場合によってはとても使い勝手が良いのです。
今回は一般貸付けを利用しましたが、
ケースによっては一時的な売上の減少などの際に利用できる緊急経営安定貸付けなどの制度もあります。
一般貸付けの主な特徴は以下のとおりです。
1 貸付限度額
掛金の範囲内で、納付月数により掛金の7割~9割となります。
上限1,000万円、下限10万円
2 貸付期間
貸付金額により異なります。
例えば100万円以下の場合は最長12ヵ月、505万円以上の場合は最長60ヵ月です。
3 償還方法
貸付期間が12ヵ月までの場合は期限一括償還、
それ以上の貸付期間の場合は6ヵ月ごとの元金均等償還
(その時点での貸付限度額までなら、償還期限での借換えも可能)
4 利率
平成24年10月19日現在では1.5%
5 担保・保証人
不要
そして何より特徴的なのは、即日融資というスピーディーさです。
登録金融機関や最寄りの商工中金に
①借入申込書
②本人の実印と印鑑証明書
③貸付金額に応じた収入印紙
④共済契約番号が確認できる書類(中小企業から送られたハガキ等)
⑤借換えの場合は、借入額に応じた利息の金額
⑥運転免許書等の本人確認書類
を持っていくと、面倒な審査等なく即日融資されます。
無担保無保証のうえ利率も現在は1.5%なので、100万円を1年間借りても15,000円です。
個人事業主や中小企業経営者の方の退職金準備をしながら、
いざという時には非常に心強い存在となり得ます。
社長さんとは、1年後に一括返済できるように、
本業で今回借りた分のお金を貯めましょうという目標を掲げました。
神庭