常念岳・大天井岳・槍ヶ岳縦走登山③
2018-10-18
3日目も朝から激しい暴風雨でしたが、情報では午後から晴れるとの情報が入り確認してみると本当にそうなりそうでしたが、午後の何時からなのかが明確では無かったので、出発を少し遅らせて時間調整をしました。このヒュッテ西岳から槍ヶ岳まではおおよそ3時間から4時間と見積もって出発を当初の予定より1時間ほど遅らせて出発しました。この日は東鎌尾根というコースを進むのですが、岩稜あり梯子ありの大変な所ですが、自分はこういう所が好きなので楽しみにしていました。
まずはヒュッテ西岳より1時間ほどの水俣乗越という分岐点まで行き、そこを越えて喜作新道を進むとヒュッテ大槍という山小屋に着きます。ここに着いた時に雨は急にやんでいました。雲の動きが激しく風も強かったのですが、山小屋で昼食を食べながら暫く様子を見る事にしました。ここの昼食で味噌ラーメンとミニチャーシュー丼を食べました。ドリンクバーではありませんがコーヒーやココア等があり注文すれば何杯でも飲めるという事で雨で濡れ、冷えた体にはとても有難かったです。準備も終わり外に出て天気の様子を見ていると槍ヶ岳の穂先がもうすぐ見えそうになりました。
しばらく待っていると周りの山の全貌が見えるようになりました。最初に登った常念岳、大天井岳、以前登った燕岳そして最初に泊まった山小屋の常念小屋、ヒュッテ西岳も見えました。そして今日槍ヶ岳に登る事を決断して今日泊まる予定の殺生ヒュッテに向かいました。場所は10分ぐらいの所で眼前に槍ヶ岳を見上げるような所です。ここで宿泊の受付をし荷物をデポして今度はそこから東鎌尾根に出て槍ヶ岳山荘を目指します。到着後、現前に広がる槍ヶ岳を眺めながら既に登っている人たちを眺めていました。天気も完全に回復してました。この山は登る時に垂直にかかった梯子があるのですが、上り専用と下り専用に分かれている所があり、混雑時は渋滞する事が多いのですが、直前まで雨が降っていたため比較的人が少なかったようです。そして登り始めました。それでも所々人が詰まってしまって渋滞する事もありましたが、何とか頂上に着きました。周りは360度の大パノラマです。周りの全ての山が見えました。頂上でも一番高い所の岩に登り深呼吸をして見まわしました。常念岳も見えました。常念岳は遠くから三角形をしたとても優雅な山に見えました。そして頂上の祠の前に行き、槍ヶ岳3180mの看板と何故かおもちゃの槍が置いてあり、それを手にして記念撮影をしました。時間にして10分くらい頂上にいたと思いますここに来ると下に降りたくなくなるので渋滞するのだと思いました。下り用の梯子から降りて行きましたが、渋滞して中々前に進めませんでしたが、何とか降りてきました。そして槍ヶ岳山荘に寄りお土産を買い殺生ヒュッテまで下山しました。遂に目的を達成出来た喜びで興奮していたせいで片方の手袋を無くしてしまいました。どちらにしても今回ボロボロになっていたので捨てようと思っていたので良いのですが、帰りに使えないと困るなと思い落し物が届いてないか山荘の人に尋ねたが無いとの事で諦めました。
そして戻って夕食の時間まで荷物の整理をしてすぐに夕飯を食べました。食後荷物を整理して消灯までの時間を外のベンチでお湯を沸かしてコーヒーを飲みました。真上に槍ヶ岳山荘があり灯りがともっていました。きっと2日間雨の中を歩いて頑張ったので神様が天気を回復してくれたのだと改めて思いました。
山口会計 清水