戸籍の事
2015-10-27
仕事柄よく戸籍謄本とか会社の謄本とかに接することが多いですが
よくわからない部分も多く、今回、ファイナンシャルプランナーの本の
中で戸籍の事がのっていたので読んでみました。
戸籍とは?
日本国民が生まれてから死亡するまでの親族関係やその変動
(出生・親子・養子縁組・婚姻・離婚・死亡)を公に証明するもの。
一定の親族ごとに本籍地を管轄する市区町村で管理されている。
本籍地は日本国中どこでも自由に選ぶ事ができ、変更(転籍という)
も自由で出生地や住所地と異なっていても問題ない。
戸籍と住民票の違い
住民票は住所の異動や世帯人員の構成を記録するもので、世帯
ごとに個人を単位として市区町村で管理されている。
これに対し戸籍は筆頭者をはじめとして、その戸籍に記載されている
者全員で一つの単位となり、出生・死亡・婚姻などの身分事項を記録する。
戸籍には本籍地が記載されるが、住所地は記載されない。
戸籍謄本と戸籍抄本
戸籍謄本は戸籍に記載されている事項が全て記載されたもの(全部事証明書)
戸籍抄本は戸籍の記載事項のうち一人の事項を証明したもの(個人事項証明書)
除籍と除籍謄本
除籍とは個人が婚姻や死亡などにより一つの戸籍から除かれることを言う。
電子化後の戸籍謄本では死亡や婚姻、離婚で戸籍で除かれた人は名前の
ところに「除籍」と記載されるが、電子化される前の戸籍では名前を×で消される。
(過去の離婚歴について「バツイチ」というがその語源はここにある)
戸籍に記載されていた者全員がその戸籍から除籍されると、その戸籍は閉鎖
され除籍簿に保存される。除籍簿は年ごとにまとめられ150年間保存される。
「除籍謄本」(除かれた戸籍の全部事項証明書)とはその除籍簿の写しの事をいう。
改製原戸籍(かいせいはらこせき、かいせいげんこせき)
戸籍制度が改正されると、戸籍の様式などが変更され、旧戸籍から新戸籍に移記
される。このような場合元の戸籍を改製原戸籍といい、新戸籍を現在戸籍という。
新戸籍には元の戸籍に書かれている内容全てが移記されるわけではなく、新戸籍
にはその時点で籍のある者だけが移記されるため、改製される前に死亡や婚姻で
除籍されたものは改正後の新戸籍には記載されない。したがって相続があった場合、
現在戸籍だけでは相続人を特定できない事が多い。
移記されない身分事項の具体例
①養子縁組をした場合
養子縁組をした後、改製等があった場合、養親の戸籍には養子縁組の事項は
移記されない。
②先妻の子がいる場合
転籍したり、再婚により戸籍を編製した時に、すでに先妻の子が婚姻により除籍
された時は新戸籍には、離婚したことや、子がいる事が移記されない。
③婚外子の場合
婚外子は母の氏を称し母の戸籍に入る。父が認知した場合、父の戸籍には入らず
身分事項欄に認知した事が記載される。その後に改製等があった場合、父が認知
した事は移記されない。
簡単に書いてあった事をまとめて見ましたが、今回知らなかった事も多く、とても勉強に
なりました。特に移記に関しては知らなかった事が多く今後の役に立つと思いました。
山口会計 清水