所有機わずか1機の航空会社
2015-02-25
所有機わずか1機の航空会社
天草エアラインは2,000年3月に熊本市と県内全域を90分以内で結ぶ
「90分構想」のためにつくられた第3セクターの航空会社。
4年目になると客足が減少、すると経費削減を優先し、
現場の士気は下がりまくり、楽しみとか、未来とか、
「これを頑張ったらこうなる。」というビジョンもなかったので、
倒産の危機に直面する。
大手航空会社のOBが社長になり会社の空気を徐々に変えていく。
「普通なら交通手段は移動の手段だ。でも、うちはそれじゃダメだ。
天草エアラインに乗りたいのだから来るという、目的にならないと
ダメなんだ。」
天草らしさとは何なのか? とにかく考え続けて欲しい。・・・・・・
天草航空は、大手にはできない接客でもてなす。
客席添乗員のプロフィールをのせて機内誌には、自らの自虐ネタが満載。
どんなサービスをして欲しいかと、アンケートを実施。
39席しかないせまい機内、そのせまさが暖かさに変わっていく。
よどんでいた空気が動き始める。
機体をイルカのペイントに塗り替える、スタッフ全員で月1回全員で洗う。
倒産危機から4年が経っていた。
どん底からの復活。
お金がなくとも、知恵と熱意でいい仕事はできる。
山口会計 北村