本人に無断で確定申告???
2011-02-18
2月18日の新聞で秋田県仙北市で本人に身に覚えのない
確定申告が提出され還付金が不明になっている問題が発覚
したと書いてあった。
発覚したのは「源泉徴収票を見せてほしい」と訪ねてきた仙台
国税局職員がきっかけで同市のパートの女性(61)が市に情報
公開請求したところ05年分の所得税申告書が提出され約6万円
が還付された事になっていた。
ところが女性は申告書を出しておらず印鑑も自分のものでは
ない。その女性は当時健康保険と厚生年金に加入していたが、
申告書では国保税と国民年金を治めていた事になっていた。
その女性は「還付されていない」と指摘すると、職員は「税の
滞納分として自治体が差し押さえたのだと思う」と話したという。
また同市の別の会社員の女性(50)は、訪れた大曲税務署員に
「確定申告」は身に覚えがない。添付された書類を見せて欲しい
と尋ねると「税務署に直接提出されたものでないので添付書類は
ない」と言われたという。 地方税法などによると、自治体職員が
本人の同意を受け、領収書などの添付書類を確認したとして申告
を代行した場合には書類を添付せずに済むという。
これを読んで気になったは「本人の同意を受け」という所だ。
本人の同意を受けた証拠となるような書類等は保管していない
のだろうか?
結局この女性の申告書について市は旧角館町役場で作成
されたものだと認めたが、この女性は自分で確定申告しておらず、
代行に同意した覚えもないと困惑しているという。
添付書類を省いた代行申告については頻繁にあるケースという。
国税庁が許可した自治体職員なら書類を確認したはず、という
前提に立つ仕組みだ。
裏付ける添付書類が無い上、本人に無断で自治体職員が
代行申告できるのか?仙台国税局は「理論上は可能だが
そのような話は聞いた事が無い」と話しているという。
良いとか悪いのを抜きにしても自分の名前を使われているのは
気持ちの良いものではないと思いました。
山口会計 清水