梅雨のカビに要注意!
2016-06-20
こんにちは!山口会計の佐々木です。
梅雨といえば、ジメジメ不快な時期というのが真っ先に頭に浮かびますが、
放っておくと、様々な病気を引き落とすことも・・
①感染症
「水虫」や「タムシ」などカビが人の肌に取り付いて起こす「浅在性皮膚真菌症」。他にも皮膚カンジダ症、
マラセチア毛包炎などがあります。これらは皮膚の浅いところに感染した場合に起こるものです。
皮膚の深いところに感染して起こる病気もあります。皮膚の深いところに生じるものを
「深在性皮膚真菌症」といい、免疫力が低下した人に多く見られる皮膚クリプトコッカス、
潰瘍性や肉芽腫性の病変を起こすスポロトリコーシス、皮膚の下に結節や腫瘍を作る
黒色真菌症などがあります。
②アレルギー性疾患
「気管支ぜんそく」や「アレルギー性鼻炎」などカビの胞子が気管や肺、鼻に入っておこる病気です。
空気中に浮いているカビは非常に小さく目に見えないので呼吸をすると同時に体の中に入ってきます。
これにより上記の病気が引き起こされます。さらにカビの種類によってかかる病気が異なり、
アスペルギウスやクリプトコックスという真菌(カビ菌)が肺に入ると肺自体にアレルギー性の炎症が起きます。症状は咳や発熱などで、これが進行すると呼吸困難にまで至ります。この中でもアレルギー性
気管支肺アスペルギウス症は、気管支喘息と症状が酷似しているために、診断には血液検査、
レントゲン検査などが必要になります。
③中毒
カビによる中毒は食中毒とは少し異なり、食べた後すぐに嘔吐、下痢などの症状が出るというものが少なく、後々、慢性疾患からのガンや、肝臓もしくは腎臓の障害が起きるものもあります。これはカビが作る
毒素:マイコトキシンによるものです。天然物の中で最強と言われている発がん性をもっています。
主にこの3つの病気の原因になる事があるので、要注意です!
では対策を考えていきたいと思います。
まずはカビが発生する条件について、
・温度→20度~30度
・湿度→80%以上
・栄養→主にハウスダスト
この3つの条件が揃うと、最もカビが繁殖します。
それを踏まえて対策を挙げると、
・24時間換気をする。
家で湿気が溜まるところといえば浴室やキッチンですよね。この箇所の換気扇は使用中だけでなくて
24時間常に換気扇を回すようにしておきましょう。換気扇だけでなくお部屋の空気の入れ替えも必要です。
窓をこまめに開けて換気しましょう。
・こまめに掃除をする。
カビの主な栄養はホコリや汚れなどです。こまめに掃除してカビに栄養を与えないようにしましょう。
仕上げに消毒用アルコールスプレー(エタノールなどアルコール濃度約70%前後のもの)を使用すると
効果大です!
温度をコントロールするのは難しいですが(ずっとエアコンをつけて置くのは色々厳しいので)
カビの繁殖3条件のうち2条件の湿度と栄養を抑えることができればカビは生えません。
なので基本的な事ですが、換気と掃除を徹底してカビを予防しましょう!