スタッフブログ

総勢15名!税務・会計の専門家たちが、業界の最新情報や所員の日常について綴っていきます

経営セーフティ共済

2014-04-30

今回、経営セーフティ共済について考えさせて
いただくことがあったので、イメージをまとめてみました。
セーフティ共済とは?
 経営セーフティ共済は取引先の予期せぬ倒産による「連鎖倒産から中小企業を守る制度」です。
 
 抽象的なので
もう少しだけ詳しく・・・
  貸し倒れによる資金繰り悪化に対して、最高8,000万円まで(条件によります)
  無担保無保証人で貸してくれる制度です。
この制度のイメージ

以下、3つが考えられます。

この制度を利用するための条件  
  ・掛金を毎月支払う。(支払始めてから12ヶ月以上にならないと借りることは出来ません。)
  ・指定された業種・資本金・従業員数などの加入要件を満たす。
この制度のメリット

  ・取引先の倒産に備えることが出来る。
  ・取引先の倒産の時だけではなく、一時の資金繰り対策にも利用出来る。
  ・掛金を全額経費に出来る。(税金を減らせる。)
この制度のデメリット
  ・無利息の定期預金のようなもの(すぐ手元で動かせない)
  ・3年3か月以前に解約すると、元本が割れる。
  ・解約時に解約金(戻ってきた掛金)が雑収入となる。
節税として考えると・・・
  上記にも書きましたように、掛金を支払っているときは、全額が経費になり、
  反対に、解約したときは、全額が利益の上乗せになってしまいます。
  よって、取引先の倒産がなく、そのまま掛金を返してもらった場合
  解約した時に黒字だと、節税した分が取り返されてしまいます(´д`ι)
   (※将来の税率・政策等によって変動はあります)
  
  節税対策としてよく利用されている理由は、
  ①利益が出ているうちに経費として計上し、税金を低く抑え、
   赤字がでてしまったときに解約して相殺し、赤字を補てん出来る
  ②退職金や大型設備購入などの大きな経費を支払うときに、
   解約して、相殺し利益の減少を抑える
  などの理由があるようです。
  1年分を前払する制度などもあるので、事業を始めて想像以上に儲かってしまった!
  などの時は検討してみてください♪o(´∪`o)
加入するには、
  謄本などを必要書類を持って、お取引銀行に行きましょう。
※このブログは、ざっくりイメージを表していますので、イメージをつかんだら
 詳細は、独立行政法人中小企業基盤整備機構のホームページをご覧ください。
 または、顧問税理士や金融機関にお尋ねください。
山口会計 おかもと

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