スタッフブログ

総勢15名!税務・会計の専門家たちが、業界の最新情報や所員の日常について綴っていきます

読書の冬16冊目

2012-12-27

 
経費のうち大部分を占める人件費。増大する人件費をいかに抑え、効率化を図るのかが、
企業経営において重要な課題となります。
 
本著では、より高いリスクとなりうる正社員の雇用を避け、非正社員(アルバイトなど)による組織づくり
の方法が語られております。
 
表題のアルバイトでまわす、というと語弊がありますが、仕事を分解、単純化すれば、
多くの仕事は作業となります。作業を担当させるのであれば、しっかりしたチェックリストを備えた上で、
アルバイトに任せても大丈夫、ということです。
 
ただし、経営者や管理者、ないしリーダーが怠ってはならないポイントがあります。
 ①「優秀なスタッフを見極める」
 ②「優秀なスタッフを育てる」
いくらアルバイト主体の組織といえど根本はリーダーの資質に依存します。
 
さて、「見極める」というのは読んで字の如く見極めることです。ではどのように見極めるのかというのが
採用面接での質問がそのきっかけとなります。
 
 質問例①あなたの人生は今までツイていましたか?
→ツイていない、と回答した場合は採用を見送るべき。ネガティブシンキングは組織の成長を阻むそうです。
 質問例②今までの仕事での失敗談を話してください。
→失敗談のみで終わる場合は採用を見送るべき。失敗から得たこと、挽回したことに意味があるようです。
 
年間12,000人の採用管理をされている著者の鈴木氏の独断と偏見による見解ですが、
問答集の中には共感できるものもあり、機会があれば試してみたいものです。
 
次いで、「育てる」に関してですが、
『人を叱ること、人を褒めること、人に感謝することを知らない人は、
 人を成長させることも自分を成長させることもできない。』
まずは自分からということです。
その中でも、リーダーとしてきちんと叱れること、これが最も重要だと言えます。当然、互いの関係性や
キャラクターもあるため、うまく叱れる人、そうでない人はいるでしょう。強烈なキャラクターの持ち主なら、
あの人こういう人だから…で通るかもしれませんし、言っていることの筋が通っているならば、
周囲にもその熱意が伝わり、グっと引き締まった組織になるに違いありません。
 
アルバイト雇用とは無縁であっても、スタッフ管理にはセオリーがあり、
組織運営の参考になると思うのでおすすめします。
 
川村

お問い合わせ